この記事を読んでいるあなたは、
◎収納豊富なクローゼットをつくるポイントは?
◎注文住宅を建てるとき、どんなクローゼットがおすすめ?
◎失敗しないクローゼットをつくるために、必ずチェックすべきことは?
このような悩みを持っているかもしれません。
この記事では、注文住宅にクローゼットをつくるポイントについて解説します。
また、クローゼットの種類ごとに特徴を紹介し、どんな条件の人におすすめかをお伝えします。
紹介する情報を参考に、理想のクローゼットをつくる計画を立ててみてください。
クローゼットの計画で必ずチェックしたいポイント
注文住宅にクローゼットをつくるときは、以下4つのポイントを必ずチェックしましょう。
◎設置する場所
◎クローゼット内のレイアウト
◎扉のタイプ
◎換気する方法
それぞれの観点を1つずつ検討し、自分の生活に最もあったクローゼットをつくるのが大切です。
1つずつ解説していきます。
◆設置する場所
クローゼットを設置する場所は、生活動線を考慮して決めるのがおすすめです。
一般的に人気のあるクローゼットの設置場所は、以下の3つです。
◎寝室に直結するところ
◎洗面所に直結するところ
◎寝室やリビングと同じフロア
寝室の近くにクローゼットを設置すれば、朝起きてからすぐに着替えられるメリットがあります。
反対に、洗面所の近くであれば、帰ってきてからすぐに着替えられるため便利です。
また、寝室やリビングのような共用スペースと近い場所にクローゼットを設置し、家族みんなで一緒に使う方法も人気です。
◆クローゼット内のレイアウト
クローゼット内のレイアウトには、基本的に4つの型があります。
それぞれの特徴は、以下の表の通りです。
レイアウト | 特徴 |
---|---|
Ⅰ型 | ハンガーパイプや棚が、1列にまとまっている。 |
Ⅱ型 | 収納スペースが2列あり、間に通路がある。 |
L字型 | Ⅰ型のハンガーパイプに加えて、奥の壁にハンガーパイプや棚がある。 |
コの字型 | 出入口以外の3つの壁面に、収納スペースがある。 |
基本的に、Ⅰ型からコの字型へ行くに従って、収納できるスペースが増えます。
その分、クローゼットのために必要な面積も大きくなります。
注文住宅を建てるにあたってクローゼットを重視している人は、早い段階から理想の形や必要な面積を確認しておきましょう。
◆扉のタイプ
クローゼットの扉タイプには、主に以下の4つがあります。
◎片開きドア
◎引き戸
◎折れ戸
◎扉をつけない
クローゼットのスペースをできる限り広く確保したい人は、片開きドアがおすすめです。
反対に、クローゼットがある部屋のススペースが狭くならないことを優先したい人は、引き戸や折れ戸を検討しましょう。
また、普段から扉を開けたままにしがちな人や湿気・においがこもらないよう工夫したい人は、扉をつけない方法もあります。
ロールカーテンをつければ一時的にクローゼットの中を隠すことができるため、急な来客時にも対応できます。
◆換気する方法
クローゼットは湿気やにおいがこもりやすいため、必ず換気方法を確認しておきましょう。
クローゼットの中に湿気やにおいが溜まると、衣服が傷みやすくなったり清潔感を保てなかったりするデメリットがあります。
開閉できる小窓を付ける、「ガラリ」と呼ばれる換気口を付けるなどの工夫をして、空気の入れ替えができるようにしてみてください。
間取りの関係で窓を設置できない場合は、換気扇を付けるのもおすすめです。
ただし、クローゼットに大きな窓を付けると服が日焼けする原因になってしまいます。
できるだけ光を遮断できる方法で喚起しましょう。
どんな人におすすめ?クローゼットの種類と特徴
クローゼットと一口に言っても、レイアウトや使い方によっていくつかの種類があります。
主なクローゼットの種類は、以下の5つです。
◎ウォークインクローゼット
◎ウォークスルークローゼット
◎壁面クローゼット
◎ワードローブ型クローゼット
◎ファミリークローゼット
クローゼットの各種類が持っている特徴と、どんな条件の人におすすめかを順番に解説していきます。
◆【ウォークインクローゼット】洋服が多い人におすすめ
ウォークインクローゼットとは、人が中に入れるスペースを確保できるクローゼットです。
収納スペースをたっぷりと確保できるため、洋服の量が多い人におすすめです。設計によってはクローゼット内にすべての衣服を収納可能で、季節ごとに衣替えをする必要がないのも魅力です。
奥行きがあって中の状況を歩いて確認できるため、クローゼットの内に死角が生まれづらい特徴があります。
そのため、持っている衣服を把握しやすいのがメリットです。
また鏡を付けてクローゼット内で着替えられるようにしたり、コンセントと作業台を設置してアイロンをかけられるようにしたりと、幅広い用途を考えられます。
ただし、出入り口は1か所にしかないため、湿気やにおいがこもりやすいのがデメリットです。
必ず小窓や換気扇を設置し、空気を入れ替えられる状態にしましょう。
◆【ウォークスルークローゼット】小物も収納したい人におすすめ
ウォークスルークローゼットとは、出入り口が2か所設けられていて通り抜けられるクローゼットです。
玄関の近くに設置すれば自然な動線で身支度できるため、クローゼットにかばんや靴などの小物を収納したいと考えている人におすすめです。
仕事着や子どもが学校で使う道具などを収納すれば、日々の生活の中で非常に使いやすいスペースになります。
寝室と脱衣所の間にウォークスルークローゼットを設ければ、ランドリールームの機能を持たせることも可能です。
ただし、人が歩く広さに加えて2か所の出入り口を設置するため、少なくとも3~4畳の広さを確保する必要があります。
また動線を意識して設置するため、家全体の間取りを決める段階で設計に組み込まなくてはいけません。
ウォークスルークローゼットを検討している人は、早い段階で建築会社に相談してみてください。
◆【壁面クローゼット】部屋ごとに収納を分けたい人におすすめ
壁面クローゼットは、壁に沿って設置するクローゼットのことです。
1畳ほどの広さがあればつくれるため、家族一人ひとりのライフスタイルに合わせて部屋ごとにクローゼットを設置したい人におすすめです。
ドアのデザインや棚の位置はクローゼットごとに変更できるため、それぞれが使いやすい形や好みに合わせて柔軟に変えられるのも魅力です。
ただし、折れ戸や開き戸タイプの扉を選んだ場合は、クローゼットが設置されている部屋の間取りに影響を与えます。
扉の前にベッドや棚などの大きな家具は置けないため、クローゼットの場所を考える際に注意してください。
◆【ワードローブ型クローゼット】おしゃれが好きな人におすすめ
ワードローブ型クローゼットとは、衣服や小物の収納に特化したスペースのことです。
「見せる収納」として楽しんだり多くの衣服・小物を収納したりできるため、おしゃれが好きな人におすすめです。
アパレル関係のお店を参考にクローゼットを計画すれば、おしゃれな洋服屋さんのような世界観を家でも生み出せるのが魅力です。
また収納スペースが多いため、大きなトランクケースやロングコートをしまっておくのにも便利です。
ただし広いスペースを確保する必要があるため、早い段階でワードローブ型クローゼットをどこに設置するかを検討するのがおすすめです。
少しでもワードローブ型クローゼットに興味がある人は、早い段階で建築会社に相談しておきましょう。
◆【ファミリークローゼット】スペースを節約したい人におすすめ
ファミリークローゼットとは、家族で共有して使うクローゼットのことです。
具体的には、ウォークインクローゼットとウォークスルークローゼットの2種類に分けられます。
家族全員の衣服を1つのクローゼットに収納できるように設計するため、スペースを節約したい人におすすめです。
しかし、スペースを節約しようと思って十分な面積を確保しないと、結果的に衣服がクローゼットから溢れて収納場所に困ってしまいます。
そのため、少なくとも3~4畳ほどの広さを確保し、余裕を持って設計しましょう。
また設置場所は、寝室やリビングなどの共用スペースから近いところであれば、家族全員が便利に利用できます。
収納豊富で使いやすいクローゼットをつくるコツ
収納豊富で使いやすいクローゼットをつくるコツは、以下の3つです。
◎クローゼットの扉はなくてもよい
◎湿気やにおい対策をする
◎便利なオプションをつける
1つずつ解説していきます。
◆クローゼットの扉はなくてもよい
クローゼットの扉をどんな形にするか迷う人もいますが、思い切って扉を付けないのもおすすめです。
とびらを付けなければ仕切りが減るため、部屋全体の圧迫感が減って広々とした印象になるメリットがあります。
また湿気やにおいがこもったり、扉があることでベッドや棚などの置き場所に困ったりする心配も減ります。
ロールカーテンを設置すれば、来客時に、簡単にクローゼットの中身を隠すことも可能です。
特に普段から扉を開けたままにすることが多い人は、クローゼットの扉をなくす選択肢を検討してみてください。
◆湿気やにおい対策をする
ウォークインクローゼットや壁面クローゼットは湿気やにおいがこもりやすいため、必ず対策が必要です。
湿気やにおいが溜まりやすいクローゼットだと、大切な衣服や小物が傷み、長く使えなくなる原因になります。
クローゼットは衣服や小物を収納するのが最も重要な用途の1つであるため、きれいに保管できる環境にこだわって設計しましょう。
また換気できるようにするために、大きな窓を設置するのはNGです。
光がたくさん当たることも衣服を傷める原因になるため、小さな窓や換気口、換気扇を設置するのがおすすめです。
◆便利なオプションをつける
クローゼットは、オプションをつければさらに使いやすい空間になります。
たとえば可動棚を付ければ、衣服や小物の大きさに応じて簡単に高さを変えられるため便利です。
またウォークインクローゼットやワードローブ型クローゼットの場合は、鏡を付ければクローゼットの中でコーディネートを組めます。
他にも、コンセントやアイロンをかけるための作業台、消臭効果がある珪藻土の壁など、便利なオプションがたくさんあります。
自分の生活にあった工夫を探してみてください。
まとめ
この記事では、注文住宅にクローゼットをつくるポイントについて解説しました。
クローゼットをつくるときは、設置場所やクローゼット内のレイアウト、扉のタイプ、喚起方法を考慮することが重要です。
また、クローゼットには様々な種類があるため、クローゼットのために使える広さや予算を踏まえて、自分の生活にあった特徴のものを採用するのがおすすめです。
この記事でご紹介したポイントを踏まえて、理想のクローゼットを探してみてください。