公開日 : 2024年4月23日(火)

最終更新日 : 2024年4月9日(火)

この記事を読むのに必要な時間は約 12 分です。

注文住宅にシャッターは必要?設置するメリット・デメリットを解説

この記事を読んでいるあなたは、

◎注文住宅に、シャッターは本当に必要?

◎シャッターを設置する費用はどれくらいかかるの?

◎シャッターのメリット・デメリットは?

このような悩みを持っているかもしれません。

新築で住宅を建てるとき、窓にシャッターをつけるか検討する人は多いでしょう。

しかし、シャッターのメリット・デメリットを知らないまま決断して、あとから後悔するのは避けたいところです。

この記事では、注文住宅にシャッターをつける必要性やメリット・デメリットについて解説します。

また、シャッターの費用相場も紹介します。 この記事を参考に、シャッターをつけた注文住宅での生活をイメージしてみてください。

注文住宅にシャッターをつける必要性・メリット

注文住宅にシャッターをつける必要性・メリットは、以下の5つです。

◎自然災害から家を守れる

◎火災が燃え移るのを防げる

◎防犯対策ができる

◎外からの光や音を減らせる

◎室内の温度を快適に保てる

 

◆自然災害から家を守れる

シャッターは、台風や強風などの自然災害から窓と室内を守ってくれるメリットがあります。

たとえば台風のときは、強風や雨風によって思わぬ飛来物が飛んできて、窓ガラスが割れてしまうかもしれません。

お店の看板や瓦などの大きな物や重いものが窓ガラスに当たれば簡単に割れてしまうため、室内にいる人が怪我したり、雨風が吹き込んできたりするリスクがあります。

また雨や風で舞い上げられた砂や泥が窓ガラスに当たり、汚れてしまうのも心配です。

シャッターがあれば、自然災害による危険から窓ガラスや家を守れるため安心です。

 

◆火災が燃え移るのを防げる

シャッターがあれば、近隣で火災が発生した際に、自分の家に燃え移るのを防げるため安心です。

人口が密集した都市部では、近隣で発生した火災が燃え移って別の住宅が燃えてしまう危険性が高い傾向があります。

火災が燃え広がるおもな原因は、高温で割れた窓ガラスから家の中に火が入り、大きくなることです。

そのため、シャッターを設置して窓が割れないよう保護することは、火災が燃え移るのを防ぐために有効です。

また自治体によっては、設置するシャッターが防火仕様でなくてはいけないと定められている場合があります。

 

◆防犯対策ができる

シャッターを設置する大きなメリットは、不審者の侵入を予防できることです。

不審者の侵入手段は、ガラス張りの窓が最も多いと言われています。

窓にシャッターがついていれば、シャッターを開けたり壊したりする手間や時間が発生するため、不審者にとって「狙いにくい家」になります。

シャッターを壊す際に大きな音が出るのも、不審者に狙われにくくなる理由です。

つまりシャッターを付ければ、不審者が物理的に侵入しづらくなるだけでなく心理的にも遠ざけたくなるため、高い防犯効果が期待できます。

 

◆外からの光や音を減らせる

シャッターは外からの強い光や大きな音を遮り、室内を落ち着いた空間に保てるのが魅力です。

通りに面した家だと車のヘッドライトや街頭の灯り、夜の騒音が気になって眠りづらいことがあります。

また真夏の眩しい日差しや西日が気になる人もいるでしょう。

シャッターを設置すれば光や音など外からの刺激を減らせて、自分のペースで生活しやすくなります。

 

◆室内の温度を快適に保てる

シャッターは熱気や冷気を遮断して、室内の温度を快適に保つ効果があります。

窓とカーテンだけの部屋だと外の気温に応じて室内の温度が変わりやすく、過ごしにくいと感じる時があります。

室内の温度が変わりやすいと冷暖房を強くしなくてはならず、電気代がかさんだり環境に負荷をかけたりするのも心配です。

そこで、シャッターを使って窓に直接外気が当たらない状態を作り、室内の温度を一定に保ちやすくするのがおすすめです。

シャッターを閉めながらも家に光を取り入れたい人は、必要な日差しや風だけを取り入れる採光性のシャッターもあるため検討してみてください。

注文住宅にシャッターをつけるデメリット

注文住宅にシャッターをつけるデメリットは、以下の3つです。

◎初期費用がかかる

◎開閉が面倒で使わなくなる

◎窓のデザインが限定される

◎シャッターが壊れたら修理が必要

1つずつ解説していきます。

 

◆初期費用がかかる

シャッターを設置するためには、それなりの費用がかかります。

手動で開け閉めするシャッターを1か所設置するだけであればよいですが、自動式のシャッターをすべての窓につければ初期費用がかさみます。

そのため本当にシャッターが必要な場所はどこか、必ずつけたい機能は何かを整理して、予算を決めてからシャッターを選び始めるのがおすすめです。

取り付けに必要なスペースを確保しておけば、後からシャッターを設置するのも可能です。

しかし後から工事が入る手間や追加でかかる人件費の負担を考慮すると、注文住宅をつくるタイミングで一緒に設置するのが理想です。

また自然災害や空き巣被害などでシャッターの必要性を感じてからでは遅い場合もあるため、予防の意識を持って設置を検討してみてください。

 

◆開閉が面倒で使わなくなる

シャッターは、設置したのはよいものの、開閉が面倒で結局使わなくなってしまう可能性があります。

特に手動式のものを選ぶと、毎回窓を開けて重いシャッターを開閉するのは手間に感じるかもしれません。

設置のメリットがたくさんあるシャッターでも使わなければ意味がなく、無駄になってしまいます。

それだけでなくサビが出たり鳥の巣を作られたりすれば、住宅の外観を損ねます。

そのため、設置の段階でシャッターを使う場面や頻度を想定し、使い方に適したシャッターを選ぶのがおすすめです。

毎日開閉したい人は、リモコン1つで動かせるシャッターを選べば手軽に利用できます。

 

◆窓のデザインが限定される

シャッターは、設置できる窓の種類は限られるため、デザインの選択肢が減ってしまうデメリットがあります。

またシャッターを設置するとシャッターボックスを窓の上に取り付けるため、理想の外観にならない可能性があります。

取り付けてから後悔することがないように、あらかじめ見た目の変化を想定しておくのが大切です。

特に、スタイリッシュな外観や海外風の窓のデザインを選びたい人は、シャッターを設置した後の状態をよく確認してみてください。

必要なシャッターの数を減らしたり、シャッターを付ける前提で窓枠や外壁の色を検討したりすることもできるため、早い段階から検討するのがおすすめです。

 

◆シャッターが壊れたら修理が必要

住宅を外の危険から守ってくれるシャッターですが、壊れた際には修理が必要です。

台風や強風で大きな物が当たって破れたり、動かなくなったりする可能性があります。

特に自動で動くシャッターの場合は、手動で開閉するシャッターよりも故障しやすい傾向があります。

シャッターが壊れて開かなくなってしまった場合は、修理が終わるまで窓から日差しを取り込めません。

また修理にも費用がかかるため、思わぬ出費が発生する可能性があります。

シャッターを選ぶときは、シャッター自体の壊れにくさも確認してみてください。

シャッターの費用相場は種類によって違う

注文住宅に設置するシャッターの費用相場は、種類によって大幅に変わります。

シャッターの種類は、主に次の2つです。

◎手動式シャッター

◎電動式シャッター

それぞれの費用相場を、順番に解説していきます。

 

◆手動式シャッター

手動式シャッターの費用相場は、約17~20万円です。

手動で開閉するタイプのシャッターは、電動式シャッターに比べて費用を安く抑えられます。

また電動式シャッターよりも壊れにくいため、後から修理の費用がかさむ心配が少ないメリットがあります。

ただし、毎回窓を開けて重いシャッターを開閉する手間がかかるため、せっかく設置してもほとんど使わず、無駄にしてしまうのがデメリットです。

毎日シャッターを開閉する予定の人は、初期費用がかかるのを考慮しても、電動式シャッターを選ぶのがおすすめです。

 

◆電動式シャッター

電動式シャッターの費用相場は、約28~48万円です。

電動式シャッターは手動式シャッターよりも高い費用がかかります。

また、電動式シャッターはメンテナンスにもコストがかかるのがデメリットです。

一方で、リモコンで簡単に操作できたり、音が静かで時間を選ばずに開閉しやすかったりするメリットがあります。

初期費用が高くてもよく使うものであれば納得して使い続けられるため、毎日シャッターを使いたい人は電動式を検討してみてください。

まとめ

この記事では、注文住宅にシャッターをつける必要性やメリット・デメリットについて解説しました。

シャッターは自然災害や火災から家を守り、不審者の侵入を防ぐために大切な設備です。

他にも外から入ってくる光や音を減らしたり、室内の温度を快適に保ったりできるメリットがあります。

一方で、シャッターの設置には初期費用がかかります。

結果的には開閉が面倒で使わなくなってしまったり、外観に満足できなかったりするのも心配です。

メリットとデメリットの両方を考慮して、納得のいくシャッターを選びましょう。

また、シャッターの費用相場は種類によって大きく変わります。

実際にシャッターを使う場面や頻度を想定して、予算を決めるのがおすすめです。

この記事を参考に、納得して使い続けられるシャッターの条件を探してみてください。

関連記事

RELATED ARTICLES