公開日 : 2022年11月29日(火)

最終更新日 : 2022年11月22日(火)

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注文住宅のテレビアンテナの種類や視聴方法を解説

注文住宅が完成して入居したあとも、すべきことがたくさんあります。
インターネットの契約や周辺地域のルールの把握、住民票の登録などさまざまです。
そのなかでも、自宅でテレビが見られるよう契約および設定することは、テレビが好きな方にとっては最重要事項です。
この記事では、注文住宅においてテレビを見るための方法や、工事の手続きをする方法、アンテナ設置工事の手順について解説します。

テレビを見るための方法

テレビを見るためには、屋根の上にアンテナを取り付ける方法が従来のやりかたでした。
しかし昨今では、アンテナを取り付ける以外でも自宅でテレビを見る方法があります。

テレビアンテナを設置する

従来通り、自宅の屋根にテレビアンテナを取り付けることでテレビが見られます。
月額料金はかかりませんが、アンテナの設置工事代とアンテナ本体費用などの初期費用がかかります。
ただし一度設置すれば、故障したりよそへ引っ越したりしない限りは無料でテレビが見続けられます。

高層ビルが周辺にあるなど、環境によっては電波が受信しづらい可能性があるため、そのときは追加でブースター等の周辺機器が必要な場合もあるでしょう。
よって、テレビアンテナをつける方は以下に当てはまる方がおすすめです。

・地上デジタル放送とBSのみ視聴する方
・月額料金を支払わず、初期費用のみで完結させたい方
・数年はほかの場所へ引っ越す予定がない方
・BGM替わりなど、とりあえずテレビをつけてみることが多い方

ケーブルテレビを自宅に引く

ケーブルテレビを申し込んでテレビを視聴する方法があります。
ケーブルテレビとは、地上デジタル放送や衛星放送を受信したケーブルテレビセンターから、光ファイバーなどのケーブルを各家庭へ引っ張ってくることでテレビの視聴を可能にする仕組みです。

月額料金がかかりますが、有線でつながっているため、アンテナと比較すると映像も音声もクリアに視聴できます。
また不安定な電波が用いられているわけではないため、電波環境が悪い場所にある住宅でもテレビが安定して見られます。
地上デジタル放送以外の映像コンテンツも一緒に提供されることが多いため、アニメやドラマ、映画を見るのが好きな方向けともいえるでしょう。
ケーブルテレビは、以下に当てはまる方におすすめです。

・テレビと固定電話などを一括で契約して管理したい方
・ケーブルテレビでのみ提供されている番組を見たい方
・数年はほかの場所へ引っ越す予定がない方
・アンテナによる電波の受信が不安定な場所にお住まいの方

ひかりテレビを申し込む

すでに光回線のインターネットを申し込んでいる、あるいは設置が完了している場合は、テレビをオプションで付けられます。
アンテナを設置することなくテレビが見られるうえ、テレビの見逃し配信やYoutube、映画が見放題のサービスも付けられます。
ただし月額料金がかかるため、テレビやドラマ、アニメなどの映像コンテンツはそれほど見ない方にとっては割高に感じられるかもしれません。

また最近では、インターネットとテレビのセットに加え、スマートフォンや電話もすべてセットにして提供している企業もあります。
引っ越してきたばかりで、家電やインターネットをまとめて申し込んで管理したいときに便利なサービスです。

複数の企業のサービスや費用を比較して、自身にあった内容のひかりテレビを申し込みましょう。
よってひかりテレビは、以下に当てはまる方におすすめです。

・地上時デジタル放送に加え、BSやそのほかの映像コンテンツを多く見たい方
・テレビの見逃し配信(ビデオ・オン・デマンド)を視聴したい方
・導入費用を安くしたい方

テレビアンテナの種類

テレビが見られるようにするためのアンテナにも種類があります。
屋根にテレビアンテナを設置する場合、自宅にあったアンテナを選んで工事を申し込む必要があります。

室内アンテナ

名称の通り自宅内に設置して、お手持ちのテレビと接続することで視聴できます。
設置が非常に簡単かつ本体価格が安いため、最も手軽なテレビアンテナといえるでしょう。
ただしテレビ電波の受信機能はアンテナの中で最も低いです。
また室内アンテナでテレビが見られるかどうかは、実際にアンテナを設置してテレビをつけるまでわかりません。
見られなかった場合は、アンテナを購入した費用が無駄になってしまうため、確実に見られるようにしたい方は、できるだけほかのタイプのテレビアンテナを検討しましょう。

八木式アンテナ

テレビの電波が地上デジタル放送に切り替わる前から使用されていたのが「八木式アンテナ」です。
魚の骨のような形状をしたアンテナで、もちろん今でも設置してテレビを視聴できます。
電波の受信性能が高く、比較的安価で設置できることから、八木式アンテナを選んで設置する家庭もあります。

ただしデメリットとして、台風などの強風や雪により向きが変わることがあり、故障の原因になったりテレビの受信性能が落ちたりすることがあります。
また野鳥が止まりやすい形状をしているため、糞害に遭うこともあります。

デザインアンテナ

平面アンテナやフラットアンテナと呼ばれることがあり、主に屋根ではなく壁面に取り付けます。
八木式よりも軽量でコンパクトなため、強風などの被害に遭いにくく、故障するリスクが低いです。
また取り付け箇所が屋根の上ではなく壁面のため、太陽光パネルを設置する際も取り付けられるうえ景観も損ねません。

ただし電波の受信機能が八木式アンテナよりもやや劣るため、電波塔からの距離が遠い場合は、うまくテレビが受信できない場合があります。
また外壁に設置するため、自宅の壁に穴をあける必要があります。

パラボラアンテナ

室内アンテナや八木式アンテナ、デザインアンテナは、あくまで地上デジタル放送を見るためのアンテナです。
BSやCSの番組も見たい場合は、追加でパラボラアンテナを設置する必要があります。
パラボラアンテナはお椀のような形をしており、地上デジタル放送用のアンテナ設置に加えて、約1,5万円の追加費用が、BSやCS番組を見たい部屋の数だけかかります。

さらに4Kや8Kなど、2K(フルハイビジョン)以上の超高画質映像を受信する場合は、対応するアンテナを設置する必要があり、本体価格は約2~3万円です。

テレビアンテナを設置する工事の進め方

設置するアンテナを決めたら、工事を依頼します。
自分で設置するやり方も公開されていますが、やり方が複雑なうえ危険な場所での作業になるため、必ず専門業者さんへ依頼しましょう。

テレビアンテナ設置工事を申し込む

依頼したい業者へ、テレビアンテナの設置工事を依頼します。
入居して落ち着いてからでもいいですが、家の引き渡しから入居するまでの間に申し込めば、工事の設置から完了、およびテレビの視聴までの流れがスムーズです。

また注文住宅での電気工事が終わっていない状態で工事を依頼すると、電気が通っていないためテレビをつけて確認できません。
少なくとも電気工事が終了し、注文住宅の依頼先であるハウスメーカーや工務店から許可が出てから工事を依頼しましょう。

テレビアンテナの工事依頼は、必ず専門業者さんへご依頼ください。

専門業者に現地調査をしてもらう

工事を申し込んだら、専門業者さんによる現地調査が行われます。
具体的には、アンテナを取り付けられるか?テレビの電波を受信できる環境にあるか?などを確認してくれます。
多くの業者さんが、現地調査までは無料で引き受けてくれる場合がほとんどです。
そのため依頼する専門業者さんを決めても、現地調査における対応や印象が悪い場合はお断りしましょう。

テレビアンテナは一度取り付けたら終わりではなく、その後のメンテナンスや修理、そのほかの相談事など、専門業者さんとは長い付き合いになる場合があります。
そのため、信頼できる業者さんに頼むのが一番です。

工事費用のお見積り

現地調査のあと、専門業者さんからテレビアンテナ設置工事のお見積りを出してもらえます。
納得がいくまで複数の専門業者さんからお見積もりを出してもらって比較するのもいいですし、合意するならばそのまま工事を開始する日取りを決めます。
またトラブルを防ぐために、お見積り代金のほかに追加でかかる費用がないか必ず確認しましょう。

テレビアンテナの設置工事

あらかじめ決めた日程において、テレビアンテナの設置工事が始まります。
工事は必ず立ち合いのもと行われるため、家族のなかで事情が分かる人間が必ず一人は必要です。
立ち合いが必要ですが、ずっと近くで見ている必要はありません。
専門業者さんから相談や質問があった際は、応じましょう。

チャンネル設定の確認とお支払い

テレビアンテナの設置工事が完了したら、実際にテレビをつけて、見たい番組が見られるかどうか確認します。
無事に視聴できることが確認できたら、請求書に記載された金額を専門業者さんへ後日支払います。
しばらくたってからアンテナやテレビの映像に不具合が生じたときのために、保証内容や連絡先などを控えておきましょう。

まとめ

完成したばかりの注文住宅で、テレビを見る方法についてご紹介しました。
テレビアンテナを屋根の上に取り付け方法が従来のやり方でしたが、昨今では光回線やケーブルテレビなどを家庭内へ引くことでテレビが視聴できます。

またビデオ・オン・デマンドなど、インターネットを活用した映像コンテンツも提供されているため、ドラマや映画をたくさん見る方は、複数のサービスを比較して、自分に合った方法を見つけましょう。

テレビアンテナを設置する場合は専門業者さんによる工事が必要なため、できれば注文住宅の引き渡しから入居するまでに申し込むのがスムーズでおすすめです。
現地調査などを経て、信頼できる業者さんへ依頼します。

完成したばかりの新築で大好きなテレビが見られるようになれば、理想の生活へさらに近づくことでしょう。

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