公開日 : 2025年3月14日(金)

最終更新日 : 2025年3月14日(金)

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注文住宅の玄関から始まる暮らし!おしゃれで機能的な間取りや収納アイデア

玄関は、住人やお客様が頻繁に出入りする大変重要な場所です。

風水では悪い気が入ってくる場所ともいわれているため、デザインや間取り、使い勝手のよさなどを十分に考慮する必要があるでしょう。また他人から最もよく見える場所でもあるため、とくに気を配りたい場所であるともいえます。

注文住宅における玄関の間取りの考え方や、あわせて設置したい便利な設備について解説します。これから注文住宅の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

注文住宅における玄関の役割

注文住宅における玄関は、単なる出入り口に留まらない重要な役割を担っています。

玄関は「家の顔」とも呼ばれ、来客が最初に目にする場所であり、住まいの第一印象を決定づける空間です。そのため、デザインや機能性にこだわることが重要です。

まず、玄関は外と内の境界としての役割があります。家族が外から帰ってくるとき、またお客さまが訪れるときに、家の雰囲気や個性が体験できます。したがって、玄関のデザインには、家のスタイルや居住者のライフスタイルが強く反映されやすい場所でもあります。素材や色彩の使い方、照明の工夫など、様々な要素を組み合わせることで、心地よい空間が生まれるでしょう。

さらに、機能面でも玄関は重要です。収納スペースを確保することで、靴やアウトドア用品、雨具などを整理整頓し、すっきりとした印象を与えられます。とくに家族や来客が多い家庭では、収納力を高めて使いやすさを追求する必要があります。

また玄関は風水的な観点からも重要視されています。「良い気も悪い気も入ってくる場所」として、常に清潔で整頓された状態を保つことが望ましいとされています。住人の気分や運気にも良い影響を与えるでしょう。

注文住宅における玄関は、見た目の美しさと実用性を兼ね備えた、家の価値を高める重要な空間であるといえます。デザイン・機能性に配慮しながら、住人やお客様にとって、快適で魅力的な空間を作りましょう。

実践したい!玄関につけられる便利な設備

玄関は、建物へ出入りして靴を脱ぎ履きする場所です。玄関に設置する設備といえばシューズボックスですが、それだけではなくさまざまな便利設備が設置できるのです。注文住宅で、玄関にあわせて設置したいおすすめの設備を紹介します。

大型シューズクローク

大型シューズクロークは、床から天井までのスペースを利用したシューズクロークです。

収納力が高く、多様な靴やその他の物品を整理整頓するのに最適です。通常、靴を脱いで出入りする玄関に隣接して設置され、靴の種類やサイズに応じた棚や引き出しが設けられています。

しかし大型シューズクロークを設けることで、玄関がよりすっきりと見え、靴や物による見栄えの悪さを防ぎます。また外で使うアイテムやアウトドアグッズも収納できるため、家の中が整頓され、生活空間が快適になります。さらには、靴の手入れや着脱が容易に行え、暮らしやすさが向上するでしょう。

シューズクロークで靴や物品の置き方を工夫すれば、よりスタイリッシュでおしゃれな玄関が出来上がります。

手洗い場

玄関に、直接手洗い場を設置できます。

玄関から直接アクセスできるように設置することで、お客さまや家族が帰宅後すぐに手洗いができます。衛生面でのメリットが大きく、特に感染症対策として役立つでしょう。とくに子どもたちが外から帰ってきた際に、手を洗う習慣が身につくため、家庭内の衛生環境を向上させます。

さらに手洗い場に洗剤やタオルを常備すれば、玄関の掃除が手軽に行えるため、生活の質が高まります。

土間収納

土間収納は、玄関や土間部分に設けられる収納スペースで、靴やアウトドア用品、さらには雨具などさまざまなアイテムを収納できます。シューズボックスとは別に土間収納を設けることで、とくに整理整頓が行いやすく、家の出入りの際に頻繁に持ち運ぶ物の出し入れが簡単です。

たとえば傘やベビーカー、アウトドアグッズなどを収納すると大変便利です。土間は土足で利用できるため、傷みやすいものや汚れた物を収納するのにも適しています。

中庭

玄関の真横に、生け花やちょっとした植物を植える中庭のようなスペースを設けることで、玄関を華やかに演出できます。

中庭は、通常であれば建物の中心に設置し、周囲の空間を緩やかに区切る役割を持ちます。自然光を取り入れ、風通しをよくすることで、家の中に明るさと開放感をもたらします。玄関は風通しが良いため、小さな窓を設けることで日当たりのよさも向上させられるでしょう。

プライバシーを保ちながらも外部の自然を楽しむことができ、お気に入りに空間になります。また植物を配置することで、家庭内の空気が清浄され、心理的な安らぎを与える役割も果たします。

注文住宅の玄関の間取りを考えるポイント

注文住宅で玄関の間取りを考える際、日当たりがよいとされている方角や、動線の考え方など、ある程度知っておくべき知識があります。最低限知っておいてほしい、注文住宅で玄関の間取りを考える際のポイントについて紹介します。

方角

方角は、住宅の設計において大変重要な要素です。

とくに日当たりや風通しに影響を与えるため、生活スタイルによって最適な方位を選ぶ必要があります。南向きの窓は豊富な日光を取り入れ、明るい空間を確保しますが、夏場の暑さを考慮する必要があるでしょう。

逆に北向きは冬の寒さが厳しくなりますが、過ごしやすい温度を保つ場合もあります。周辺環境や隣家との距離も影響するため、土地の条件や周囲の景観も考慮することが大切です。

動線

動線とは、家庭内で住人が移動する流れを指します。動線を考慮することで、移動にストレスを感じることなく、生活がスムーズになります。

たとえば、リビングとダイニング、キッチンを近接させることで、食事の準備と後片付けが効率よく行えます。

玄関の場合は、直接洗面所へアクセスできる配置にすることで、外出から帰った際の手洗いや着替えが楽になります。家事動線の短縮を図れば、日々の労力を軽減し、快適な生活を実現できるでしょう。

収納

収納は、居住空間を有効活用するための重要なポイントです。

物の量や種類を考慮し、必要な収納スペースを確保することが大切です。たとえば、リビングには本棚やテレビボードに収納スペースを設けることで、散らかりにくい空間を作り出ます。

またウォークインクローゼットやシューズクローゼットなど、特定のエリアに集中した収納を設ければ、物の整理がしやすくなります。そして、収納の配置も動線を意識して、頻繁に使うものは取り出しやすい位置に設置するとよいでしょう。

広さ

玄関は人が出入りする場所なので、ある程度の広さは必要です。

両手で荷物を持って出入りしたり、ベビーカーや台車などを押しながら出入りしたりするケースがある場合は、とくに玄関のスペースを広くとった方がよいでしょう。

また、靴の脱ぎ履きを容易にするためにも、段差はなるべく低めに設計することで、つまずきにくくなるため安心です。あえて玄関の真ん中に柱を建てて、二カ所から玄関の出入りができる動線を用意することで、複数人同士の動線が交わらないように設計する方法も効果的です。

土地の形状や周辺環境も視野に入れつつ、バランスのよい間取りを考えることが大切です。

注文住宅の玄関における注意点と失敗事例5選

注文住宅で玄関の間取りや広さを考慮する際、失敗したことや後悔したことについて、体験談を5つ紹介します。実際に玄関の間取りを考える際の注意点や参考になるため、見ていきましょう。

広い収納スペースを設けなかった

注文住宅を建てた際、玄関のスペースを広くとる代わりに、収納スペースを狭く設計しました。

最初は、広い玄関に憧れて選んだこの間取りが気に入っていましたが、すぐに問題が発生します。子どもの靴や外出用のバッグ、掃除道具などが散乱し、玄関が雑然としはじめたのです。収納スペースが不足しているため、訪問者の目につく場所に物が置かれることにストレスを感じました。

また家族全員が同じ場所を通るため、見栄えや動線が悪く、余計にストレスを感じるようになりました。結果、玄関のリフォームを考え、広めの収納スペースを追加することを検討したとのこと。

収納不足が生活の質を下げる要因となっていたため、はじめから収納スペースを広く設けるべきだったと後悔しています。

玄関の幅を狭く作ってしまった

注文住宅で、玄関はあくまで出入りするところだからと、とくに広さについては深く考えていませんでした。費用削減のため、玄関を狭く設計して、その分ほかの場所で手間や費用をかけようと考えたのです。

玄関で必要な動線や収納スペースを軽視した結果、実際に住み始めてから家族全員が同時に玄関に入るのが難しく、混雑がストレスに感じるようになったといいます。とくに、朝の忙しい時間帯に家族が同時に出入りする際、狭い玄関が原因でスムーズに移動できず、イライラが募ることも多かったそうです。

また搬入時に家具や大きな荷物を持ち込む際も、狭さがネックとなり、思った通りに入らず何度も試行錯誤が必要だったとのこと。住宅の設計時には、たとえ一時的な広さの感覚に惑わされても、実際の利用シーンを想定することの重要性が強く感じられます。

玄関からトイレが直接丸見え

ある家庭では、新築の注文住宅の間取りを決める際に、玄関からトイレが直接見える配置にしてしまったことを後悔しています。初めはデザインのバランスやスペースの効率を重視して選んだ間取りでしたが、実際に住んでみると、訪問者が来たときの気まずさを感じることがあったそうです。

とくに、お客様が玄関を通る際にトイレの位置が目に入ってしまうため、プライバシーの面で不安を感じることが多かったとのこと。また、家族がトイレを使用する際も、玄関を開けるたびに来客と目が合うため、来客が帰るまでトイレから出にくいなどストレスに感じたこともありました。

トイレを訪れる際に、他の家族の目を意識せざるを得ない状況は、思いのほか生活の快適さを下げる原因となります。設計段階での動線を見直し、見えない配置を考慮する必要があるでしょう。

キッチンや手洗い場までが遠い

注文住宅を建設する際、間取りの設計段階で玄関からキッチンや手洗い場までの動線を考慮しなかった結果、思わぬ不便を経験しました。玄関からリビングを経由してキッチンにアクセスする設計にしたため、帰宅時に手を洗いたいと思っても、必要な動線が長く、面倒に感じるとのことでした。

とくに子どもたちが帰宅後すぐに手洗いやうがいをしたくとも、動線が長いため、なかなか習慣づかなくて苦労したそうです。また来客時には、玄関からの視線を意識しないといけないため、プライバシーの観点からも不利な間取りといえます。

玄関から手洗いやキッチンまでの動線はとくに重要で、帰宅後の流れを意識した間取りを考慮する必要があるでしょう。

玄関に照明や窓がなく暗い

注文住宅の玄関に窓や照明がない場合、帰宅時に薄暗い空間でくつを脱ぎ履きしなければならず、精神的にもあまりよい気がしないとのことでした。とくに冬の朝は、外が明るくても玄関は暗く、帰宅時にも同じように閉塞感を感じやすいでしょう。

解決策としてセンサー式の照明を玄関に設置したところ、近づくと自動で点灯するため、足元が明るくなり多少の解決策にはなったとのことです。また、家庭では北向きの玄関に設計した結果、常に暗い空間が続くことにストレスを感じていたと語っています。

外に窓がないため、照明を点けても効果が薄く、日中でも暗い印象が拭えないままだったそうです。

玄関の設計においては、光の取り入れが重要です。玄関は家全体の第一印象を決める場所であるため、明るさや開放感を感じられるような工夫が必要でしょう。

まとめ

注文住宅の玄関は、住まいの顔であり、機能性とデザイン性が求められます。

おしゃれなデザインと共に、シューズクロークや手洗いスペースを設けて収納を充実させることで、毎日の動線もスムーズになるでしょう。さらに、リビングとつながるような間取りを考えることで、開放感と明るさを持たせることができます。

玄関の間取りや広さを考慮することで、快適でスタイリッシュな暮らしが実現できます。

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