この記事を読んでいるあなたは、
◎ エントランスにはどんな機能が必要?
◎ おしゃれなエントランスにするためのポイントは?
◎ エントランスのおしゃれさと機能性は両立する?
このような悩みを持っているかもしれません。
この記事では、エントランスに必要な機能を取り入れながら、おしゃれな印象を演出するためのポイントを解説します。
また、エントランスを作る際にこだわるべき設備についてもお伝えします。
紹介する情報を参考に、理想のエントランスをイメージしてみてください。
目次
エントランスとは?
エントランスとは、建物の入り口部分のことです。
入口が複数ある住宅の場合は、正面玄関を指します。
エントランスは、家族が外出・帰宅する際に毎日使う場所です。
そのため、防犯やバリアフリーなどの機能を充実させて、安心・安全に使える環境を整える必要があります。
またエントランスは住宅の顔でもあり、訪れたお客様や近所の方からの第一印象を左右する場所です。
そのため、物が出しっぱなしにならないよう整頓しやすくしたり、光や風を取り入れて明るい印象にしたりするのがおすすめです。
機能性とデザイン性の両立を意識して、誰もが気持ちよく使えるエントランスを作りましょう。
失敗しないエントランスが取り入れている機能のポイント
エントランスの機能には、以下5つのポイントを取り入れるのがおすすめです。
◎ 明るく開放感のある空間にする
◎ 収納スペースを広く確保する
◎ セキュリティ対策を万全にする
◎ 掃除しやすい設計にする
◎ バリアフリーデザインを取り入れる
住み始めてから「もっとこうすればよかった!」と後悔しないためにも、エントランスを設計する際に意識してみてください。
◆明るく開放感のある空間にする
誰もが気持ちよくエントランスを利用できるよう、明るく開放感のある空間にするのがおすすめです。
エントランスは家族が日常的に使う場所であり、はじめて住宅を訪れる人の第一印象を決める場所でもあるためです。
しかしエントランスは採光や通風を確保するのが難しく、淀んだ雰囲気になってしまう場合があります。
日当たりや風通しをよくするためには、壁面やドアに窓を設けるのが一般的です。
また設計の都合で窓を付けられない場合は、吹き抜けやトップライトを利用して光を確保する方法もあります。
外から光や風を取り入れる工夫をし、エントランスにありがちな圧迫感を軽減しましょう。
◆収納スペースを広く確保する
エントランスを気持ちよく使うためには、収納スペースを広く確保しておくのが大切です。
エントランスに収納するものは、靴だけではありません。
スポーツ用品やベビーカー、ペットの散歩グッツや傘など、外から家の中に持ち込みたくないものは意外にもたくさんあります。
また家族構成が変われば、エントランスに収納したいものが増える可能性もあります。
将来的なライフスタイルの変化を踏まえてエントランスに収納したいものの数や大きさを整理し、必要な広さを想定してみてください。
◆セキュリティ対策を万全にする
エントランスは、セキュリティ対策を万全にする必要があります。
安全に暮らすためには、家の外からの危険を防ぎ、プライバシーを確保するのが大切であるためです。
たとえばセンサーライトは、ガラスを破って侵入しようとする空き巣の対策に効果的です。
設置が比較的簡単で、費用も高くないため、手軽に取り入れやすいセキュリティ対策グッツの一つです。
また、ドアの鍵は最新のものを選ぶのがおすすめです。
最近では電気を利用して自動開閉できる電子キーや、オートロックキーも普及しています。
エントランスのセキュリティ対策を万全にして、安心して暮らし続けられる住宅を作りましょう。
◆掃除しやすい設計にする
エントランスは、あらかじめ掃除しやすい設計にしておくのが大切です。
エントランスは外から埃や汚れ持ちこまれやすく、定期的な掃除が不可欠な場所なためです。
たとえば、土間部分に凹凸のある素材を使うと、細かい砂が隙間に入り込んで掃き掃除がしづらくなります。
特に白のような明るい色は汚れが目立ちやすいため、より掃除のしやすさに配慮する必要があります。
エントランスの清潔感を保つために、使用する素材や色を工夫しましょう。
◆バリアフリーデザインを取り入れる
エントランスは家の中に入るために必ず通る場所なため、誰でも使いやすいバリアフリーデザインを取り入れるのがおすすめです。
現時点で体が健康な人であれば、バリアフリーデザインの必要性は感じづらいかもしれません。
しかし、加齢によって段差でつまずきやすくなったり、車いすや手すりが必要になったりする変化は誰にでも訪れます。
高齢の人や小さな子どもがエントランスを利用する場合もあるでしょう。
バリアフリーデザインには、ドアを開き戸から引き戸にする、人感センサー付きの照明をつけるなど、手軽に取り入れやすいものもあります。
エントランスを設計する段階からバリアフリーデザインを取り入れ、ライフスタイルの変化にも対応できるエントランスを作りましょう。
おしゃれなエントランスが取り入れているデザインのポイント
おしゃれなエントランスを作るためには、以下3つのポイントを取り入れるのがおすすめです。
◎ テイストを最初に決める
◎ 家全体を見てバランスを整える
◎ エントランスから見える空間を演出する
意識を変えれば気軽に取り入れられるものばかりであるため、エントランスの設計に役立ててみてください。
◆テイストを最初に決める
おしゃれなエントランスを作るためには、最初にテイストを決めて統一感を出すのがポイントです。
使いたいドアや床、窓などをばらばらに決め始めてしまうと、エントランス全体にまとまりが生まれません。
これでは、1つ1つのパーツが魅力的でも、おしゃれなエントランスを作りづらいです。
しかし、エントランス全体のテイストや色を最初に決めておけば、一気にコーディネートがしやすくなります。
テイストの具体例と使用する色・素材は、以下の通りです。テーマを決めるための参考にしてみてください。
テイストの具体例 | 使用する色・素材 |
シンプル | 白・黒・グレーなどの無彩色がメインカラークリア素材やメタル素材をワンポイントに使う配置するものの数を減らす |
ナチュラル | 白をメインカラーにする木材や木目調のものを取り入れるタイルやレンガも相性が良い |
モダン | モノトーン・グレーがメインカラーゴールドや紫がアクセントカラーガラスや大理石などの無機質な素材や、ベロアやファーなどの高級感のある素材がおすすめ |
◆家全体を見てバランスを整える
おしゃれなエントランスを作るためには、家全体を見ながらバランスを整えるのが大切です。
エントランスだけを豪華な設計にしたりテイストを変えたりすると、家全体にうまく馴染みません。
また、外観を見たときに外壁とドアの雰囲気が合わなかったり、ひさし部分が狭くてバランスが悪かったりする場合もあります。
エントランスを作る際は、住宅全体と比べたときにちょうど良い大きさや広さになるよう意識しましょう。
テイストや色、素材を家全体に合わせると、より洗練された印象のエントランスになります。
◆エントランスから見える空間を演出する
エントランスそのものだけでなく、そこから見える空間を演出するのも大切です。
デザイン性が高いエントランスを作ったとしても、リビングが丸見えで生活感が出ているようでは、おしゃれな印象は生み出せません。
家族のプライバシーも確保しづらく、急な来客時に困ってしまいます。
そこで、飾り棚を作ったり植物や絵画を置いたりすれば、良い第一印象が持たれるエントランスを作れます。
また、趣味をさらに楽しむために、ガレージをウッドデッキが見えるガラス張りの設計を取り入れるのもおすすめです
エントランスから入って最初に見える空間を、おしゃれなインテリアや趣味のアイテムで工夫してみましょう。
機能性とデザイン性を両立させよう!こだわるべき設備
エントランスの機能性とデザイン性を両立させるために、特にこだわりたい設備は以下の3つです。
◎ ドア
◎ 床
◎収納スペース
◆ドア
ドアには、以下のような種類があります。
◎ 片開きドア
◎ 両開きドア
◎ 親子ドア
片開きドアが最も一般的なかたちですが、両開きドアや親子ドアにもおしゃれなデザインは存在します。
両開きドアや親子ドアは広い入口を確保できるため、車いすやベビーカーを入れたいときや大きな家具を運びたいときに便利です。
また、ガラス入りのデザインを取り入れたドアもおすすめです。
個性的なデザインでありながら光を取り入れる場所を増やせるため、機能性とデザイン性を両立した設計といえます。
◆床
エントランスの床には、外につながる土間部分と室内部分の2つがあります。
両方の素材の組み合わせや配色を意識すると、エントランス全体が一気におしゃれな雰囲気になります。
しかし、特に土間部分は埃や汚れが溜まりやすく、頻繁な掃除が必要です。
掃き掃除や拭き掃除がしやすいか、水はけに問題がないかなどを確認し、清潔感を保てる素材を選びましょう。
また、白は雰囲気を明るくするために有効ですが、汚れが目立ちやすい欠点があります。
土間部分に白を使う際は、特に掃除しやすい素材を選ぶのがおすすめです。
◆収納スペース
玄関をすっきりと見せるために、エントランスの収納スペースを工夫するのが大切です。
シンプルな色合いやおしゃれなデザインで演出しても、ものが散らかっていては雑然とした雰囲気になってしまうためです。
主なエントランスの収納スペースは、以下のような種類があります。
◎ シューズボックス
◎ シューズクローク
◎ ウォークスルーシューズクローク
収納するものが靴のみの場合はシューズボックスで十分ですが、アウトドア用品やコートをしまう場所がほしい場合は、より大きな収納が必要です。
エントランスのスペースに余裕がある場合は、デザイン性が高いウォークスルーシューズクロークを作るのもおすすめです。
間取りや家全体とのバランスを考慮しながら、ライフスタイルに合った収納スペースを作りましょう。
まとめ
この記事では、エントランスに必要な機能を取り入れながら、おしゃれな印象を演出するためのポイントについて解説しました。
エントランスは、家族が外出・帰宅する際に毎日使う場所です。
そのため、セキュリティ対策や収納の確保、掃除のしやすさなどを考慮して、安心・安全に使い続けられる機能を持たせる必要があります。
またエントランスは住宅の顔でもあり、訪れたお客様や近所の方からの第一印象を左右する場所です。
色やデザインで統一感を出したり、エントランスから見える空間を工夫したりして、おしゃれな印象を演出しましょう。必要な機能やかなえたいイメージを明確にして、理想のエントラン