公開日 : 2024年5月21日(火)

最終更新日 : 2024年5月21日(火)

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スキップフロアとは?注文住宅で設置するメリット・デメリットを紹介

この記事を読んでいるあなたは、

◎ スキップフロアって何?

◎ スキップフロアを設置するメリットや注意点は?

◎ スキップフロアはどんなスペースとして活用できる?

このような悩みを持っているかもしれません。

 

注文住宅を建てる人の中には、建築会社や周囲の人からスキップフロアをおすすめされた人もいるでしょう。

しかし、スキップフロアを設置する具体的なメリットや注意点は詳しく知られていない場合があります。

この記事では、スキップフロアの定義や設置するメリット・デメリットや注意点について解説します。

また、おすすめのスキップフロア活用例も紹介します。

この記事を参考に、スキップフロアのある新生活に想像を膨らませてみてください。

スキップフロアとは

スキップフロアとは、1つの階層に高さの違うフロアを設けた間取りのことです。

「ステップフロア」や「小上がり」、「1.5階」、「中2階」のような言い方をする場合もあります。

スキップフロアでは、同じ空間の中に異なる高さの床が設けられています。

そのため視覚的なアクセントを作ったり、壁を設けなくても空間の区切りを感じられたりするのが特徴です。

また階段の途中を居住空間として活用できるため、特徴的かつ効率的な間取りといえます。

スキップフロアのメリット・魅力

注文住宅にスキップフロアを設置するメリット・魅力は、以下の5つです。

◎ 広々とした空間を感じられる

◎ 収納スペースを増やせる

◎ 床面積が広がる

◎ 傾斜のある土地を活用できる

◎ 家族がゆるやかに繋がれる

 

特徴的な間取りであるスキップフロアには、日常的に感じられる魅力がたくさんあります。

1つずつ紹介していきます。

 

◆広々とした空間を感じられる

スキップフロアがあると、空間の広がりを感じられるのが魅力です。

土地が狭い場所に家を建てる際は、圧迫感が生まれやすいのが難点です。

しかしスキップフロアにすれば、実際の面積よりも広く感じられて開放感がある空間を生み出せます。

なぜなら、スキップフロアは壁や廊下を使わずに空間の区切りを作れるためです。

また太陽光が入りやすい方角にスキップフロアを設置すれば、部屋全体にまんべんなく光を取り入れ、明るい空間を作れるのもメリットです。

建物の1階は暗くなってしまいがちですが、太陽光が十分に入れば、家中どのフロアでも気持ちよく過ごせます。

都市部などの広い空間が取れない土地でもゆとりを感じられる間取りにしたい人は、スキップフロアの設置を検討してみてください。

 

◆収納スペースを増やせる

スキップフロアの設置は、収納スペースをたくさん確保したい人におすすめです。

スキップフロアは床が高くなっているスペースだけでなく、スキップフロアの床下部分も活用できる間取りです。

そのため棚や引き出しを設置すれば、物をたくさん収納できます。

特にスキップフロアの床下部分は光を取り入れづらいため、収納スペースとして活用するのに適しています。

たとえば床下部分に棚を作れば、日用品や子どものおもちゃ、洋服などを収納可能です。

他には、段数が多いスキップフロアを設置して、ウォークインクローゼットなどを作るのも良いでしょう。

家族の人数が多い、趣味が豊富で物が多い人などは、スキップフロアを設置して収納スペースを増やしてみてください。

 

◆床面積が広がる

スキップフロアには、縦の空間を活用して、効率よく床面積を増やせるメリットがあります。

都市計画法に基づいて「第一種低層住宅専用地域」と定められている土地には、建物の高さ制限が設けられています。

そのため土地によっては、2階や3階を設置できない場合があります。

また都市部や住宅が密集した地域であれば、広い坪数を用意するのが難しい人もいるでしょう。

スキップフロアであれば、限られた条件の中で最大限床面積を確保できます。

たとえば2階建ての家を建てられない土地でも、1.5階であれば建設可能なケースがあります。また2階建ての家に1.5階を付けて、使える面積を広げる工夫も可能です。

できる限り床面積を確保して無駄なく空間を使いたい人は、スキップフロアを検討してみてください。

 

◆傾斜のある土地を活用できる

スキップフロアは、傾斜のある土地を無駄なく活用したい人におすすめです。

傾斜がある土地は、平らな場所よりも比較的安く購入できるのがメリットです。

しかし家を建てようとすると、どうしても1階部分より下がった場所にスペースが発生してしまいます。

通常であれば地下や擁壁を作る方法で対処しますが、大がかりな工事になってしまうためコストがかさんでしまうのがデメリットです。

そこでスキップフロアを採用すれば、1階層分は確保できない高さの土地を比較的手軽に有効活用できます。

階段数段分ずらした中層階を作って、デッドスペースをなくせるためです。

傾斜のある土地に注文住宅を建てるか迷っている人は、スキップフロアを利用してみてください。

 

◆家族がゆるやか繋がれる

スキップフロアは、家族がゆるやかに繋がれる空間を生み出せます。

壁や廊下を設置すると空間が明確に区切られますが、スキップフロアであれば自然に互いの存在を感じられるためです。

リビングと直接つながる場所にスキップフロアを設置すれば、家族が顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションを取りやすくなります。

特に子どもがいる家庭では、スキップフロアのメリットを感じやすいです。

たとえば、親が子どもの様子を見守りながら仕事をしたり、子どもが親に見守られながら勉強したりできます。

注文住宅を建てて時間が経った後でも暮らしやすい空間になるよう、スキップフロアの設置を検討してみてください。

スキップフロアのデメリット・注意点

注文住宅にスキップフロアを設置するデメリットや注意点は、以下の3つです。

◎ 空調の効率が良くない

◎ 建築コストが高くなりやすい

◎ 税金が上がる可能性がある

順番に解説していきます。

 

◆空調の効率が良くない

スキップフロアは空調の効率がよくないため、設計の時点で工夫が必要です。

スキップフロアは壁や廊下を使わずに部屋を区切るため、1つの空間が大きくなります。

そのため空調効率が下がる傾向にあり、冷暖房が効きづらかったり、電気代が上がったりするのが心配です。

スキップフロアを作る際は、あらかじめ熱の出入りを少なくした設計にするのがおすすめです。

また空気の循環を良くするために、エアコンに加えてシーリングファンやサーキュレーターなどの空調設備を用意するのもよいでしょう。

後から工事し直すのは難しい場合もあるため、注文住宅を建てる段階で必要な準備をしておいてください。

 

◆建築コストが高くなりやすい

スキップフロアを作ると、建築コストが高くなりやすいデメリットがあります。

スキップフロアは階段や床板1つ1つに手間がかかるため、材料費や人件費多くかかる傾向があります。

壁が少ない大きな1つの空間となるため、耐震性の確保も欠かせません。

他にも、光の入り方や空気の循環、音の響き方やプライバシー対策の確保など、気を配らなくてはならない点が多くいです。そのため、建築業者や建築士の技術量が求められます。

スキップフロアのある注文住宅を建てる際は、時間や費用に余裕を持って準備しましょう。

また、スキップフロアの施工経験がある建築業者や建築士に注文するのもおすすめです。

 

◆税金が上がる可能性がある

スキップフロアのある注文住宅は、固定資産税が高くなる可能性があるため注意が必要です。

固定資産税は、床面積に応じて家の資産価値を決め、税金を課す制度です。

そのためスキップフロアを作って床面積を増やすと、自治体によっては固定資産税が増える場合があります。

固定資産税を計算する際は、スキップフロアがない家の数値は参考程度にし、さらに税金が上がると見積もっておいてください。

また税金の手続きに不安がある場合は、スキップフロアの施工経験が豊富な建築業者や建築士に依頼するのがよいでしょう。

おすすめのスキップフロア活用例

おすすめのスキップフロア活用例は、以下の3つです。

◎ キッズスペース

◎ 書斎・ワークスペース

◎ 収納スペース

 

スキップフロアに興味を持っている人でも、具体的な使い道が分からない場合があるでしょう。

実際にスキップフロアを作るとどんな使い道があるのか、順番に紹介していきます。

 

◆キッズスペース

リビングからゆるやかにつながっているスキップフロアは、キッズスペースとしてできます。

リビングで家事や作業をしながら、子どもが遊んだり勉強したりしている様子を見守れるためです。

子どもが遊んでいる声や気配を感じながら過ごせるのは、親にとって安心できるポイントでしょう。

また子どもが高い場所から落下しないか心配な場合は、スキップフロアの上にリビングやダイニングキッチンを作るのもおすすめです。

さらに子どもが大きくなった後は、スキップフロアを親の趣味スペースなどにリデザインできます。スキップフロアには、ライフスタイルの変化に合わせて空間を作れる魅力があります。

 

◆書斎・ワークスペース

スキップフロアは、書斎やワークスペースとして活用するのもおすすめです。

リビングに背を向けるかたちで机や椅子を設置すれば、ある程度距離を取りながらも家族の気配を感じられる空間になります。

スキップフロアは収納スペースを確保しやすいため、本や趣味の道具をたくさん置きたい人にも向いています。

きちんとした書斎やワークスペースを用意するのは難しいけれど集中できる場所がほしいという人は、スキップフロアを検討してみてください。

 

◆収納スペース

スキップフロアは、段差を活用した収納スペースとして利用できます。

たとえば、スキップフロアの階段下部分を収納スペースやクローゼットとして利用するのがおすすめです。他にも、スキップフロアの上に本棚を置いてライブラリーを作ることも可能です。

暮らしていくうちに収納スペースが足りなくなる場合もあるため、スキップフロアでゆとりのある空間にしておくのもよいでしょう。

まとめ

この記事では、スキップフロアの定義や設置するメリット・デメリットや注意点について解説しました。

スキップフロアには、空間を広く感じられたり、家族がゆるやかに繋がれるようになったりと、生活が豊かになる魅力があります。

また、床面積を広げられる、収納スペースを増やせる、傾斜のある土地を活用できるなどもスキップフロアならではのメリットです。

スキップフロアの用途は、キッズスペースやワークスペース、収納スペースなど様々です。

スキップフロアの設置も検討して、理想の注文住宅をデザインしてみてください。

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