この記事を読んでいるあなたは、
◎ 注文住宅を建てるとき、カーポートは必要?
◎ カーポートの費用相場はどれくらい?
◎ カーポートを建てるときのポイントや注意すべきことは?
このような悩みを持っているかもしれません。
この記事では、カーポートを建てるメリット・デメリットや費用相場を解説します。
また、カーポートを建てるときのポイント・注意点をお伝えします。
紹介する情報を参考に、カーポートのある注文住宅をイメージしてみてください。
目次
カーポートとは? ガレージとの違い
カーポートは、車を守るための屋根のことです。
カーポートと似た機能を持っているものに、ガレージが挙げられます。
ガレージも車を駐車するスペースですが、周りが壁で覆われていて、正面をシャッターで閉じられる形状です。
カーポートはガレージと異なり、屋根と柱のみで構成されている簡易的なものです。
その分、費用を抑えたり施工期間を短くしたりできるメリットがあります。
カーポートを建てるメリット5つ
注文住宅にカーポートを建てるメリットは、以下の5つです。
◎ 雨や雪を避けて乗り降りできる
◎ 車の雪下ろしが必要ない
◎ 車の状態を長くきれいに保てる
◎ 車内の暑さを軽減できる
◎ ガレージより手軽に設置できる
1つずつ解説していきます。
◆雨や雪を避けて乗り降りできる
カーポートがあれば、雨や雪を避けて乗り降りできるメリットがあります。
荷物が多いときでも、雨や雪で濡れずに移動しやすいためおすすめです。
特に幼い子どもがいるときは両手がふさがっている場合が多いため、カーポートがあると便利です。
車を日常的に使う機会が多い人は、カーポートの設置を検討してみてください。
◆車の雪下ろしが必要ない
カーポートを建てれば、雪下ろしをしなくてもすぐに車を利用できます。
カーポートがない場合、雪が多い地域では、車を動かすために雪下ろしをしなくてはなりません。
また車周りの雪かきをしなくては発車できず、出かけるにも時間がかかってしまいます。
雪が多い地域ほど、移動手段として車を日常的に使用する人が多いでしょう。
注文住宅を建てる段階でカーポートを設置し、気軽に車を使える環境を整えるのがおすすめです。
◆車の状態を長くきれいに保てる
カーポートを設置すれば、車の状態を長くきれいに保てます。
外に車を置いていると、汚れや落下物によって思いがけず汚れがついてしまう場合があります。
また夏場は、直射日光によって車が傷みやすくなるのが心配です。
一方で、カーポートを設置すれば汚れや日光から車を守れて、きれいな状態を保ちやすくなります。
1台の車を長く乗りたい人や車の汚れが気になる人は、カーポートの設置を検討してみてください。
◆車内の暑さを軽減できる
カーポートには、社内の暑さを軽減できるメリットがあります。
夏場に車を使うとき、強い日差しによって車内が非常に暑くなってしまうのに悩む人は多いでしょう。
特に子どもや高齢者がいる場合は、熱中症の心配が高まります。
また車内の温度を下げるために一気にエアコンを使うと、その分燃費が悪くなるのがデメリットです。
カーポートは紫外線をカットしたり熱を遮断したりする効果が高いため、設置すれば夏場の暑さを軽減できます。
カーポートを設置し、快適な環境で車を利用しましょう。
◆ガレージより手軽に設置できる
カーポートは、ガレージよりも手軽に設置できます。
ガレージはカーポートに似た機能を持っていますが、周りを覆う壁や正面のシャッターが必要です。
そのため設置の費用が高くなったり、施工期間が長くなったりするのがデメリットです。
またガレージは広い土地の面積が必要なため、設置が現実的ではない場合もあるでしょう。
カーポートはガレージよりも手軽に設置でき、雨・雪除けや汚れ防止などのメリットを受けられます。
費用や施工期間、土地などがネックでガレージを諦めていた人は、カーポートの設置を検討してみてください。
カーポートを建てるデメリット3つ
注文住宅にカーポートを付けるデメリットは、以下の3つです。
◎ 掃除の手間がかかる
◎ 家の日当たりが悪くなる可能性がある
◎ 災害で倒壊する恐れがある
順番に解説していきます。
◆掃除の手間がかかる
カーポートを設置すると、掃除の手間がかかってしまいます。
カーポートは車を汚れから守ってくれますが、その分カーポートそのものが汚れてしまうのがデメリットです。
落ち葉や鳥のフン、雨や雪によって汚れやすいため、定期的な掃除が不可欠です。
カーポートを掃除せずに汚れがたまっていくと、家全体の印象が悪くなってしまいます。
またカーポートの屋根は高い位置にあるため掃除に脚立が必要で、面倒に感じる人もいるでしょう。
掃除の手間を最小限にしたい人は、カーポートを設置しない選択肢を検討してみてください。
◆家の日当たりが悪くなる可能性がある
カーポートは、部屋の中に入る日光を遮断してしまう恐れがあります。
カーポートのそばに家の窓がある場合、日当たりを確保しづらくなります。
特に日当たりを確保したいリビングなどが近くにある場合は、カーポートが日差しを遮らないかよく確認してみてください。
工事が進むほど、間取りとカーポートの位置の兼ね合いを見直しづらくなります。
早い段階でカーポートの設置を視野に入れて、計画を立てるのがおすすめです。
◆災害で倒壊する恐れがある
カーポートは、災害で倒壊する恐れがあります。
カーポートは柱のみで屋根を支える構造になっているため、ガレージほど頑丈ではありません。
そのため、大雪や台風、大きな地震などによって、柱が折れたり屋根が吹き飛ばされたりする可能性があります。
当然カーポートはある程度の耐久性が確保されていますが、警報級の自然災害があるときは注意が必要です。
設置時により耐久性が高いカーポートを選んだり、避難経路を確認したりして、安全を確保できるようにしてください。
カーポートを建てる費用相場は30~50万円
カーポートを建てる費用の相場は、30~50万円程度です。
カーポート本体の費用は25~35万円程度が相場で、設置工事に4万円前後がかかるためです。
一方で、カーポートの強度やデザインによって費用は大きく変わり、100万円近くなる場合もあります。
あらかじめ予算を設定し、無理のない価格のカーポートを選ぶようにしましょう。
ただしカーポートはすぐに取り換えられるものではないため、ある程度の耐久性や手入れのしやすさを考慮して選ぶのが大切です。
特に積雪が多い地域では、雪の重さに耐えられるカーポートを選ぶ必要があります。
性能やデザインと費用のバランスを意識しながら、カーポートを設置しましょう。
カーポートを建てるときのポイントや注意点5つ
カーポートを建てるときのポイントや注意点は、以下の5つです。
◎ 家やカーポートへの日当たりを考慮する
◎ カーポートを広めに設計する
◎ デザインを家の外観と揃える
◎ コンクリートを打つ前に建てる
◎ 自然災害の対策をする
順番に紹介していきます。
◆家やカーポートへの日当たりを考慮する
カーポートを設置するときは、家やカーポートの日当たりを考慮するのが大切です。
カーポートの近くに部屋の窓がある場合、日差しを妨げてしまう恐れがあります。
カーポートの屋根による日陰や柱が、日当たりを邪魔しないかを必ず確認しましょう。
またカーポートへの日当たりが悪いと、カビが発生する原因になります。
カビで汚れてしまったカーポートは家の景観を損ねるため、注意が必要です。
早い段階からカーポートの設置を考慮し、日当たりを確保できるようにしましょう。
◆カーポートを広めに設計する
カーポートを設置するときは、広めの幅を確保するのがおすすめです。
今持っている車の幅に合わせてカーポートを建てると、その後に購入できる車の種類が限られてしまう可能性があります。
家族が増えたり生活のスタイルが変わったりすれば、大きな車が必要になるかもしれません。
あらかじめ広めの幅を確保し、暮らしの変化に対応できるようにしましょう。
◆デザインを家の外観と揃える
家の外観とカーポートのデザインを揃えれば、おしゃれな印象を演出できます。
カーポート単体で好みの機能やデザインを選ぶと、家の外観と合わずに後悔する場合があります。
カーポートは気軽に新調できないため、あらかじめ家の外観を考慮して選ぶのが大切です。
色合いや雰囲気、構造をよく確認し、家全体のバランスを壊さないようなカーポートを選びましょう。
◆コンクリートを打つ前に建てる
カーポートを建てるか迷っている人は、駐車場のコンクリートを打つ前に決めるのがおすすめです。
駐車場がコンクリートの場合、カーポートの柱を立てるためにコンクリートを削る必要があります。
コンクリートを打った後にカーポートの柱を立てるには、柱1本につき2,000~3,000円の費用がかかります。
4本の柱を立てる場合は1万円以上の費用がかかるため、コンクリートを打つ前にカーポートの設置を決めるのが効率的です。
また柱の部分だけをコンクリートで埋めずに、スペースを空けておく方法もあります。
いずれにせよカーポートの設置を迷っている人は、スペースの確保や施工の順番に気をつけましょう。
◆自然災害の対策をする
カーポートを建てる際は、必ず自然災害の対策をしましょう。
カーポートは柱と屋根だけで構成されているため、ガレージに比べると耐久性が低いです。
警報級の台風や大雪、地震が発生すると、カーポートが倒壊する危険性があります。
設置の段階で防災対策をしっかりと行い、万が一の事態に備えるのがおすすめです。
まとめ
この記事では、カーポートを建てるメリット・デメリットや費用相場について解説しました。
カーポートがあれば、天候に関わらず車が使いやすくなったり、汚れや日差しから車を守ったりできます。
またガレージよりも費用を抑え、短い期間で施工できるため、設置のハードルが低いのもメリットです。
一方で、掃除の手間がかかる、日当たりが悪くなる可能性があるなどのデメリットもあります。
特に、カーポートが自然災害で倒壊しないような対策をするのは重要です。
この記事でご紹介したポイントを踏まえて、カーポートのある快適な暮らしを作ってみてください。