公開日 : 2025年5月21日(水)

最終更新日 : 2025年5月19日(月)

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注文住宅に防犯カメラは必要?設置場所と費用、機種の選び方を解説

日本は比較的治安がよいとはいえ、ご近所トラブルや泥棒に強盗など、犯罪に巻き込まれるリスクは少なくありません。

待望の注文住宅が、安全で居心地のよい空間であり続けるために、防犯カメラを設置する家が増えています。当記事では、注文住宅に防犯カメラを設置すべき理由や、防犯カメラの選び方や設置する手順について解説します。

注文住宅を建て、防犯カメラの設置を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

注文住宅に防犯カメラを設置するメリット

注文住宅に防犯カメラを設置すべき理由には、リスクを取り払い安心するためと、自身や家族の身を守るためと、大きくわけて2つの理由があります。それぞれに当てはまる、防犯カメラを設置するメリットについて解説します。

 

ご近所トラブルやいたずらの原因がわかる

注文住宅に防犯カメラを設置することで、ご近所トラブルやいたずらの原因が判明することがあります。

たとえば、ゴミの出し方や駐車マナーに関する問題、敷地内への無断侵入や物の破損といったトラブルも、映像として記録しておけば証拠として活用できます。感情的になりがちなご近所トラブルも、映像という「第三者の目」があれば冷静に話し合いができ、円満な解決につながる可能性があるでしょう。

 

泥棒除けになる

防犯カメラは、実際に犯罪を防ぐための有効な抑止力として効果的です。

泥棒や空き巣は、事前に下見をしてターゲットを選ぶことが多いとされています。そのため、防犯カメラが設置されている家は「証拠が残るリスクが高い」と判断され、狙われにくくなるでしょう。注文住宅ではデザイン性と防犯性を両立させた配置も可能で、住まいの安全性を高めながら、外観を損ねることなく防犯カメラを設置できます。

 

子どもの帰宅がわかる

共働き家庭などでは、子どもの帰宅時間が気になるものです。

インターネットに接続して、お手持ちのスマホと連動する機能付きの防犯カメラであれば、スマホを通じてリアルタイムで玄関前の様子を確認できます。また人の出入りを検知する機能があれば、子どもが無事に帰宅したことを映像と通知で確認できます。録画機能を活用すれば、あとからチェックすることも可能です。

習い事や塾の帰りが遅くなっても映像で確認できるため、遅い時間に帰宅することが多い親御さんにとっては安心でしょう。

 

留守中でも大きな安心感が得られる

旅行や出張などで家を空ける際、防犯カメラがあることで、精神的な安心感が得られます。

自宅が不在であるにもかかわらず、人の気配を検知して知らせてくれる防犯カメラであれば、外出先からでも自宅の状況を確認できます。また何かあった際の証拠としても役立つでしょう。さらに、お客さまや宅配業者が訪ねてきたタイミングも把握できるため、帰宅時に即対応できる点も大きなメリットといえます。

大切なマイホームを守るための「見守り役」として、防犯カメラは非常に心強い存在です。

 

防犯カメラとホームセキュリティの違い

注文住宅向けのサービスのなかに、防犯カメラと似たホームセキュリティがあります。どちらも住宅の安全を守るための手段ですが、それぞれの目的や機能には大きな違いがあるのです。

防犯カメラはおもに「記録・監視」を目的としており、設置することで外部の状況を映像で把握したり、トラブルや犯罪が起きた際に証拠として利用したりできます。リアルタイムで映像を確認できる機種も多く、留守中の安心感や、家族の見守りにも活用されています。

 

一方でホームセキュリティは「侵入の防止・異常時の即時対応」がおもな目的です。窓やドアにセンサーを設置し、不審な侵入があればアラームを鳴らしたり、警備会社に自動で通報したりと、より能動的に犯罪を防ぐ仕組みが整っています。つまり、防犯カメラが「記録を残す目」であるのに対し、ホームセキュリティは「その場で動く防御システム」といえます。

 

理想的には、これらを組み合わせることで防犯効果を高め、万全なセキュリティ体制を整える方法がおすすめです。

 

注文住宅に防犯カメラを後付けで設置する方法

注文住宅に防犯カメラを設置する際は、基本的には施工会社や不動産屋さんに注文しておき、家を建てるのと同時に設置してもらう方法がおすすめです。あらかじめ設置したほうが、コストも手間も最小限におさえられるでしょう。しかし、防犯カメラは市販されている製品からレンタルできる製品までさまざまで、自身で後付けが可能です。

自身や業者が後付けする場合の、防犯カメラの設置方法について解説します。

 

防犯カメラを設置する場所と目的を明確にする

後付けで防犯カメラを設置する際には、まず何のために?どこを映したいのか?といった目的を明確にすることが大切です。

たとえば不審者の侵入を防ぎたいのか、子どもの帰宅を確認したいのか、駐車場や敷地内のトラブルを監視したいのかによって、設置すべき場所が変わってきます。玄関・駐車場・勝手口・庭・ベランダ・道路に面した出入口など、リスクの高い箇所を検討しましょう。

またカメラの向きや死角の有無も確認しながら、なるべく広い範囲をカバーできる位置を選定することがポイントです。防犯だけでなくプライバシーへの配慮も必要なので、ご近所の敷地や室内を誤って映さないよう、撮影範囲には注意しましょう。

 

設置する防犯カメラの種類を選ぶ

目的と設置場所が決まったら、使用する防犯カメラの種類を選びます。大きくわけて有線タイプと無線タイプ(Wi-Fi)があり、有線タイプは安定した映像送信ができる反面、配線工事が必要で設置の自由度がやや下がります。

一方で無線タイプは配線の手間が少なく設置が簡単で、後付けには人気がありますが、Wi-Fi環境や電波干渉の影響を受ける可能性があるでしょう。また以下の機能の有無もさまざまなので、自身の目的や使い勝手のよさに応じて選びましょう。

・屋外用または屋内用
・暗視機能の有無
・人感センサー搭載の有無
・録画方法(クラウド式かSDカードへの保存型か)
・遠隔操作の可否
・スマホ連携の可否

防犯カメラの機能面も比較のポイントになります。設置目的と予算に合わせて、必要な機能を備えたカメラを選ぶことが重要です。

 

自身または業者により防犯カメラを設置する

防犯カメラの設置は、自身でDIYをしてできますが、正しい位置への取り付けや配線、設定をしっかり行う必要があります。

無線タイプのカメラであれば、電源の確保とWi-Fi接続ができれば比較的簡単に設置できます。スマートフォンと連携させるタイプは、専用アプリを使って設定を行うことが多く、説明書をよく読みながら進めましょう。

一方で有線タイプや高所への設置、配線が複雑な場合は専門の業者に依頼するのが安全です。業者に依頼すれば、設置場所の最適化やトラブル時の対応なども安心して任せられるでしょう。費用はかかりますが、長期的な信頼性や保証を重視する場合にはおすすめです。

どちらの方法でも、設置後は映像確認や録画設定をていねいに行い、確実に機能しているかを確認しておくことが大切です。

 

防犯カメラの費用相場とランニングコスト

後付け防犯カメラには、購入とレンタルの2つの選択肢があり、それぞれ費用面での特徴が異なります。

まず購入の場合、カメラ1台あたりの本体価格は1万円~5万円程度が一般的です。多機能なモデルや高画質な機種では、10万円を超えることもあります。設置を業者に依頼する場合は、1台あたり1万~3万円程度の工事費が別途かかるでしょう。

 

ランニングコストとしては、録画データをクラウド保存する場合、月額500円~1,500円程度が必要です。SDカード録画の場合は追加費用が少なくて済みます。ただし動画は容量が大きいため、頻繁にSDカードを交換する必要があるかもしれません。

 

一方でレンタルの場合は、初期費用がおさえられるのが大きなメリットです。カメラとシステムのレンタル料金は月額2,000円~5,000円程度が相場で、設置やメンテナンス、クラウド録画サービスなどが含まれることが多く、機器の故障時も交換してくれる場合があります。ただし、長期間利用すると総費用は購入より高くなる傾向があります。試しに短期間だけ使ってみたい場合や、機器メンテナンスの手間を減らしたい方はレンタルが適しているといえるでしょう。

 

防犯カメラがいらないパターンとは?

注文住宅を建てた際、防犯カメラが必要とは限らないケースもあります。

まず防犯がすでに整っている場所は、設置しなくても問題がない場合がほとんどです。たとえば、地域全体で防犯活動に取り組んでおり、地域に防犯パトロールや見守りの仕組みがあるようなエリアでは、防犯リスクが比較的低いといえるでしょう。カメラを設置しなくても安心して暮らせる場合があります。

 

また敷地が塀や生け垣で囲まれており外部からの侵入経路が限られている住宅や、オートロック付きのゲートがある家などは、物理的なセキュリティが高いため、防犯カメラの必要性が低いといえます。

さらに在宅時間が長く人の出入りが頻繁な家庭や、隣接する家との距離が近く、自然と相互監視が働いている環境も、防犯性が高いといえるでしょう。

 

ただし、時期によってリスクの大きさが変わる可能性はあるため、防犯カメラが必要かどうかは定期的に見直すことが大切です。安心感を優先したいときは、ダミーの防犯カメラを設置したり「24時間監視しています」といったステッカーを貼ったりする方法がおすすめです。

 

まとめ

注文住宅に防犯カメラを設置することで、防犯はもちろん、ご近所トラブルの把握や子どもの見守り、留守中の安心感など多くのメリットが得られます。設置場所や目的を明確にし、適した機種を選びましょう。購入とレンタルにはそれぞれメリットがあり、費用やメンテナンスの手間も考慮しつつ選択します。

注文住宅の防犯カメラは、建物を建てると同時の設置がおすすめです。大阪府羽曳野市の工務店・不動産「森下技建」では、防犯カメラを含め、大きな設備から細かな設備まで、お客さまのご要望にお応えします。以下よりお気軽に、当店へお問い合わせください。

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