公開日 : 2024年11月19日(火)

最終更新日 : 2024年11月19日(火)

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注文住宅のルンバ基地におすすめの置き場所や設置するメリットとは?

ルンバは自動掃除機として多くの家庭で利用されており、その利便性から人気が高まっています。
かつては掃除してほしいところまで手が届いていない、床がきれいでなければ使用できないなどの辛口レビューがありましたが、昨今のルンバは性能が非常に良くなっており、自宅に導入する家庭が増えています。

注文住宅を検討されているのであれば、新居へのお引っ越しを機にルンバを導入されてはいかがでしょうか?
この記事では、ルンバが待機する「ルンバ基地」の最適な設置場所とメリットについて詳しく説明します。

 

ルンバ基地とは?

ルンバ基地とは、ロボット掃除機「ルンバ」が掃除を終えた後に戻るためのホームベース(充電器)を指します。
基地はルンバが自動的に充電を行うために必要で、設置にはいくつかの条件があり、適切な場所を選ぶことが費用対効果を高めるカギとなるでしょう。

基本的にルンバ基地は広い空間に設置する必要があります。
周囲には障害物のない場所が望ましく、製品にもよりますが両側には0.5メートル以上、正面には2.4メートル以上の空間を確保することが推奨されており、平らな床に設置し段差からは1.2メートル以上離す必要があります。

上記の条件に当てはまる場所に設置すれば、ルンバが迷うことなくスムーズに基地へ戻れるでしょう。

 

注文空宅に用意したいルンバ基地のおすすめ設置場所

ルンバ基地を設置する場所には複数の条件がありますが、条件に当てはまっていてもあまり設置すべきでない場所もあります。
設置すべきでない場所に設置すると、ルンバが自力で戻れなかったり隅々まで掃除できなかったりして、効果が薄れてしまうでしょう。
設置する際にふさわしい場所とおすすめしない場所について解説します。

 

理想的な設置場所

ルンバ基地の設置場所として理想とされる場所の条件には下記があります。

・障害物の少ない広い空間
・段差のない平らな床
・電源の確保
・デッドスペース
・物の下や隙間などの目立たない位置
・Wi-Fi環境が整っている

上記を満たす場所としては、具体的に下記のような場所がおすすめです。

 

◆階段下:
階段の一段目の下はデッドスペースになりやすく、ルンバ基地として有効活用できます。人の動線にも影響しないため、来客時にも目立ちません。

 

◆クローゼット内:
ウォークインクローゼットや通常のクローゼット内に設置することで、ルンバが見えず、生活感を抑えられます。可能なら扉を取り除いておくと、ルンバの使用時に都度開け閉めしなくてもよいため楽です。

 

◆テレビボードの下:
フロートタイプのテレビボードの下は、コンセントを設置してルンバ基地として利用できます。インテリアとして自然に溶け込むでしょう。

 

◆洗面台の下:
造作洗面台の下部をオープンスペースにすることで、ルンバを収納できます。奥行きに注意し、足元で邪魔にならないようにしましょう。

 

◆小上がり和室の下:
スペースを有効活用できる場所で、オープンスペースを設けてコンセントを取り付けることで、ルンバ基地として機能します。

 

上記の場所は、ルンバがスムーズに出入りできるように設計されているならおすすめです。
特に周囲には十分なスペース(両脇0.5m以上、前方1.2m以上)を確保し、充電器や本体が収まる必要があるでしょう。

 

設置を避けるべき場所

一方でルンバ基地を設置する際に避けるべき場所は、下記のとおりです。

 

◆段差のある場所:
ルンバは最大で約2cmの段差を乗り越えられますが、それ以上高い段差があるとスムーズに移動できず、不完全なまま掃除が終わることもあります。特に階段の近くは、落下の危険があるため避けるべきです。

 

◆狭いスペースや障害物が多い場所:
ルンバは開放的で広い空間での使用を前提に設計されています。家具やその他の障害物が多い場所では動きが制限され、掃除の効率が低下します。公式では、ルンバ基地の周囲には両側で0.5m以上、正面で2.4m以上の空間を確保することが推奨されています。

 

◆Wi-Fi信号が弱い場所:
ルンバはスマートフォンアプリと連携して操作するため、安定したWi-Fi環境が必要です。信号が弱いと、操作やプログラムの更新に支障をきたすことがあります。

 

◆湿気の多い場所や温度変化の激しい場所:
キッチンの近くなどは湿気が多く、ルンバの電子機器に悪影響を与える可能性があります。また直射日光が当たる窓際なども避けた方が良いでしょう。

 

◆扉で閉じられた空間:
扉付きの収納内に設置すると、出入りが面倒になりルンバの稼働時にも扉を開ける必要があります。これでは使い勝手が悪くなりますし、掃除中に扉周りの掃除もしづらくなります。

 

上記のポイントに当てはまる場所にルンバ基地を設置すると、停止したり掃除が終わっていないまま帰ったりして、効果が実感しにくくなります。

 

注文住宅にルンバを導入するメリット

ルンバは人間に代わって自動でゴミを検知して掃除してくれるロボットです。
注文住宅にルンバを導入することで、大きく分けて2つのメリットが感じられるでしょう。

 

時間の短縮につながる

注文住宅にルンバを導入すると、家事の時間短縮に大きくつながります。
ルンバは自動で掃除を行うロボット掃除機であり、特に忙しい家庭にとっては非常に便利です。
共働き家庭や育児中の家庭では、掃除の時間を確保することが難しいため、ルンバの導入によって負担を軽減できるでしょう。

ルンバはスケジュール設定が可能で、指定した時間に自動で掃除を開始します。
そのため家事の合間や外出中に掃除をしてもらうことができ、朝出かける前にルンバをセットしておけば、帰宅時には掃除が完了している状態になります。

またルンバはある程度なら家具や障害物を避けながら動いてくれるため、自分で掃除する際の手間やストレスを軽減できます。
特に新築住宅ではまだ物が少なく真新しい状態ですので、ルンバがスムーズに動きやすく、効果を実感しやすいといえるでしょう。

さらにルンバの製品自体もお手入れが簡単で、掃除の頻度が高くとも1週間に一度、ワンタッチでふたを開けて中のゴミをゴミ箱に捨てるだけで完了します。

ルンバに掃除を任せれば、時間と手間が大幅に減らせることが分かるでしょう。

 

清潔な住環境が維持できる

注文住宅にルンバを導入すれば、清潔な住環境が維持できます。
ルンバは自動掃除機として、日常的な掃除を効率的に行うための優れたロボットです。
特に家の構造や間取りが自由に設計できる注文住宅では、ルンバの効果を最大限に引き出せるでしょう。

ルンバは床面のゴミやほこりを自動で吸引し、定期的に掃除を行うことで清潔感を保ってくれます。
特にペットを飼っている家庭や小さな子供がいる家庭では、毛や食べこぼしなどが多く発生しますが、ルンバはこれらの細かいゴミも逃さずに掃除します。
特にフローリングや短い毛足のカーペットで効果を発揮するでしょう。

また製品のなかには空気清浄機能を持つモデルもあり、掃除と同時に空気中の微細な粒子を除去してくれるため、アレルギーなどの症状をお持ちの方にとってもありがたい機能といえます。

そして何よりルンバを設置することで、ルンバ自体が掃除しやすくなるよう床に物を置かなくなることが挙げられます。
散らかっていた場合、ルンバを使用する度に床から物をどけなくてはならないため非常に手間です。
そのためはじめから床に物を置くことがなくなり、常に部屋がスッキリするといった声が多く聞かれます。

 

ルンバ基地を設置する際の注意点

ルンバは自動でごみを検知して掃除してくれるロボットであり、スマートフォンで予約操作しておけば、留守中など見ていないときでも動作します。
そのため、設置と使用するうえで注意しなければならないことがあります。

 

電源(コンセント)の確保が必要

注文住宅にルンバを導入する際、意外にも盲点となってしまうことが電源(コンセント)の確保です。
ルンバは自動で掃除を行うロボット掃除機であり、充電には専用の電源が必要です。

特にルンバの充電ステーション(ホームベースやクリーンベース)を設置する場所には近くにコンセントがあることが必須で、自動で戻ってこられるようある程度広いスペースが必要です。
さらに、基地と本体の赤外線通信を妨げないような場所が望ましいでしょう。

注文住宅の設計段階でルンバ基地を考慮するならば、デッドスペースを有効活用できます。
階段下や家具の下など、電源があるならば普段使わない空間を利用してルンバ基地を設置できます。

 

障害物対策を行う必要がある

注文住宅にルンバを導入する際、障害物対策は非常に重要です。
ルンバは製品自体に取り付けられたセンサーでゴミや障害物を検知して動きますが、効果的に機能させるためにはある程度周囲の環境を整える必要があります。

まずルンバがスムーズに移動できるように、床に置かれた物や家具の配置を見直しましょう。
特に、コード類や小さなおもちゃなどの障害物はルンバが引っかかる原因になり、動作を妨げることがあります。
すると掃除が中断されるだけでなく、ルンバ自体が故障するリスクも高まります。

次に、段差や階段の近くでは特別な対策が必要です。
ルンバには段差センサーが搭載されており、階段などの大きな段差があればよけて走行してくれます。
しかしセンサーが汚れたり故障したりすると階段から落ちる危険があるため、階段付近では物理的な障害物を設置し、進入しないよう工夫が必要です。

そしてルンバの使用前には必ず床を片付けておきましょう。
特にカーペットやラグの上ではルンバが引っかかる可能性があるため、敷物をあらかじめ外しておく必要があります。
また姿見を置いている場合、ルンバがぶつかって割れる危険性があるため注意しましょう。

 

まとめ

注文住宅でルンバ基地を設置するときのおすすめの場所とおすすめしない場所について紹介しました。
ルンバは自動でゴミや障害物を検知して、部屋中を代わりに掃除してくれる優れたロボットです。
そのため家事や育児で忙しい方にとっては、そうじの手間と時間を短縮してくれるありがたい家電となるでしょう。
ただしルンバ基地の設置にはある程度広いスペースと電源の確保が必要で、床のものをどかしておく点に注意しましょう。

新しいおうちとお部屋をいつまでも清潔な住環境を保ち、豊かな生活をおくりましょう。

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