公開日 : 2023年11月21日(火)

最終更新日 : 2023年11月22日(水)

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注文住宅のパウダールームはどこがいい?場所ごとのメリット・デメリットを解説

オシャレでスタイリッシュなパウダールームは、注文住宅をこれから持つ人にとって憧れのお部屋ではないでしょうか。

高給レストランやホテルで見たような、ガラス張りのパウダールームやシンプルで清潔感のあるパウダールームなど、あの居心地がよい空間をこれから立てる注文住宅に設置することができます。

実際に注文住宅を建てる際に、住宅の設計と間取りをカスタマイズできるため、パウダールームを設置する場所やサイズ、デザインなどを含む詳細な仕様を建築家や設計者と協力して決めましょう。

今回は、注文住宅に「パウダールーム」を設置する際に考慮したいポイントや、実際の施工例についてご紹介します。

これから建てる注文住宅にパウダールームの設置をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

パウダールームとは?

パウダールーム(Powder Room)は、一般的に住宅や商業施設の中にある小さなトイレの一つを指します。

またパウダールームは、手を洗うためのシンクや鏡が設置されており、本来なら主に手を洗うために使用され、化粧直しをするためにも利用されることがあります。

そしてレストランやホテルで見られるように、パウダールームは一般的にゲストや訪問者が使うことが多く、バスルームからは独立していることが多いです。

また一般家庭なら、パウダールームは特に社交的な場や家族が集まる場所に近く配置されることが一般的です。

パウダールームという名前は、かつて小麦粉などの粉を使って化粧を整えたり手を洗ったりする場所であったことに由来します。

現代では、パウダールームといえば洗面所やトイレなどと同様に、快適さや設備の充実が求められる場所としてデザインされていることがほとんど。

また家の中や商業施設において便利な場所であり、お客様が訪れた際に手を洗ったり化粧を整えたりするための場所として使われます。

そしてパウダールームの設置は、お客様に快適さや驚きを与えるだけではなく、一人だけの空間に身を置きたい場合にも便利です。

一般的に住宅の設計に積極的に取り入れられ、特に大きな家や高級住宅では通常の設備の一つとして考慮されます。

パウダールームを設置するポイント

注文住宅にパウダールームを設置する際に、いくつか押さえておきたいポイントがあります。

注文住宅は人生で一度きりといわれるほどの大きな買い物ですから、後悔する設備は避けたいところです。

次にご紹介するポイントを踏まえて、不動産やハウスメーカーのご担当のスタッフへ相談されてはいかがでしょうか?

用途と配置

パウダールームの主な用途は手を洗うことや簡単なお化粧直しです。

パウダールームは通常、リビングルームやダイニングルームの近く、またはお客様がよく立ち寄る場所に配置されることが多いでしょう。

とはいえパウダールームといえば洗面所であり、浴室やトイレの横に設置することが一般的であると決めるのは、ややもったいないかもしれません。

というのも昨今では、化粧をする場所といえば「洗面所」と並んで「リビング」が人気で、その他にも「寝室のドレッサー」や「ウォークインクローゼットの中」といったバリエーションがあります。

そして、人によって暮らし方にも馴染むような使いやすい場所が異なるのです。

パウダールームは通常、小さなスペースに設置されることが多いですが、設計時は十分なスペースを確保することで、実際にゆっくりと身支度に時間をかけることができ、居心地の良さが実感頂けるでしょう。

手洗い台、鏡、トイレを設置するために必要なスペースを考慮します。

そしてパウダールームはプライバシーが重要です。

あまりにも開放的な場所をつくってしまうと、使用する際に落ち着かなかったり居心地が悪くなったりする可能性があります。

適切なドアや仕切りを設置し、落ち着いた空間をつくることも大切です。

デザインと機能性

パウダールームは、住人だけではなくお客様に対しても強く印象付けられます。

こだわりのデザインや、誰もがうらやむような空間は、お客様に驚きと感動を与えるでしょう。

また住人も、自分の理想を形にしたような場所で身支度を整えることは生活を豊かにします。

デザインを考慮すべき箇所は主に「鏡・洗面台・照明・床材・壁・蛇口」の要素です。

数えきれないほどの種類がありますから、まずはカタログやお手本を見ながら、自身にとって理想のパウダールームを探してイメージを固めましょう。

固めたら、工務店やハウスメーカーの担当者に相談し、理想の形かつオリジナリティのあるデザインを決めることがおすすめです。

またパウダールームは、デザインだけではなく機能性も大切です。

使いやすく、かつ清潔感のあるパウダールームであれば毎日使いたくなるでしょう。

たとえばタオルや歯ブラシなどを取り出しやすい位置に置き、お風呂やトイレなど周辺の設備の使い勝手が悪くならないよう注意が必要です。

小物や日用品が見える場所にあると生活感が出てしまうため、外部からは見えにくく収納スペースが豊富な場所をつくるとよいでしょう。

どうしてもスペースを確保できない場合は、鏡の後ろなどに入れておくのがおすすめです。

パウダールームを設置する場所とアイデア

理想のパウダールームを設置したいと思ってはいるものの、いろいろなアイデアや希望が多すぎて迷ってしまいますよね?

弊社「森下技建」が実際に施工を行った事例を複数ご紹介します。

自身の理想がうまく形にできない、いまひとつしっくりくる例がない、などお悩みの方はぜひ参考にしてください。

浴室の隣

「洗面所」と呼ばれ、一般的にはこの場所にパウダールームを設置することが多いでしょう。

起床後の歯磨きからお化粧などの身支度まで一貫して行うことができます。

洗面台のスペースは比較的広く取りやすいため、2面鏡や3面鏡などの大きな鏡が置けます。

またシンク下に収納スペースが取りやすいため、洗剤や日用品、消耗品などの収納がしやすく大変便利です。

ただし、椅子を置くことができないため長時間かけてゆっくり支度をしたい方にとっては疲れやすかったりするでしょう。

また冬場の洗面台は室温が下がりやすいため、落ち着いて長時間居ることができない場合もあります。

実際に弊社が過去に行った施工事例を見ていきましょう。

マンションにも見られることが多い、浴室横の洗面台です。

幅のスペースを贅沢に使い3面強にすることで、朝の身支度も簡単です。

またシンクも大きく、収納スペースも充実していることから、機能性に特化した洗面台として人気があります。

こちらは二人で使用できるようシンク・鏡を2つ設置しました。

後ろの廊下も幅広いため、洗面台を使用していても問題なくすれ違えます。

シンク下の収納スペースも申し分ありません。

トイレのとなり

レストランなどではトイレの隣にパウダールームが設けられているところを目にするでしょう。

このスタイルも一般的で、手洗いと身支度が同時にできるため、利便性の高さから人気です。

特にお客様にとっては、離席後に身なりを整えてから再び戻ってこれるため、大変ありがたい存在ともいえるでしょう。

トイレの横にパウダールームを設置するパターンは主に2種類あり、トイレとパウダールームが一体化しているタイプとそれぞれが独立しているタイプです。

一体化している場合は、身支度を整えている間はプライバシーが守られ、落ち着いた空間が実感できます。

一方で独立しているタイプはトイレのスペースを広くとる必要がないため、その分パウダールームの場所が広くなります。

さらにトイレとパウダールームを近づけることで、エネルギー効率にも効果的です。

というのも排水と水供給の設備が共有できるため、エネルギー効率が向上し、建物の保守コストを削減できます。

実際に施工事例を見てみましょう。

トイレの中にシンクや鏡がある例です。

夜に月がぽっかり浮かんだような、幻想的な空間が広がっています。

シンクが黒色のため、ほかの箇所のデザインを邪魔することなく溶け込んでいるのが分かります。

トイレの横に備え付けられた、洗面台です。

鏡がないシンプルな造りとなっており、壁や洗面台の模様が、大人っぽくて高級ホテルの内装のようなデザインです。

廊下

廊下にも、パウダールームを設置することができます。

廊下という空いた空間に設置することで、スペースの無駄が省けるうえ、他の設備やお部屋のスペースを取りません。

また人目に付きにくい位置に設置できるため、プライバシーの確保にも優れています。

こちらの施工事例についてもご紹介します。

廊下の途中でポツンとたたずむデザインから、落ち着いた空間が演出され居心地の良さを実感していただけるでしょう。

また周りに余計な機能を付けないことで、デザインに統一性をもたせることができます。

自分だけの時間と空間を感じられるはずです。

廊下のちょっとしたスペースにパウダールームを設置しました。

死角にもなるためプライバシーが保たれ、静かな空間になっています。

リビング

リビングにパウダールームを設ける家が人気です。

メイクボックスを持ち運べば、ちょっとした鏡台をリビングに設置することで、たとえ狭いスペースでもお化粧ができます。

また小さなお子様から目が離せないときでも安心です。

人が大勢いる横でお化粧することに対して抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょう。

そのようなときは、鏡をリビングの壁に固定して場所を決めておくことで、違和感なく利用できます。

まとめ

注文住宅における「パウダールーム」の設置について、考慮すべきポイントや、実際の施工事例についてご紹介しました。

高級レストランやホテルで見かけたことのある、あのステキなパウダールームが自宅にあったらと思うと幸せな気持ちになるでしょう。

また、毎日のお化粧や身だしなみを整える行為も楽しくなること間違いなしです。

思わず誰かに自慢したくなるようなパウダールームをご検討されている方は、ぜひ担当の工務店やハウスメーカーへ相談してみてください。

大阪府羽曳野市にあります工務店「森下技建」は、注文住宅におけるあらゆるスペシャリストがそろっています。

憧れの設備や気になるオプションなどがありましたら、是非お気軽にご相談ください。

【公式サイト】「森下技建」はこちら

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